ボルドーはどんな色?バーガンディやワインレッドとの違いと合う色

Aiko TanakaAiko Tanaka
ボルドー色の生地見本とカラーチップを、クリーム色のリネンと金色のアクセントと一緒に並べた様子

ボルドーは秋冬になると服やネイル、ヘアカラーで一気に目にする機会が増える色です。でも「ワインレッドと何が違うの?」「バーガンディやえんじとは同じ色?」と聞かれると、意外と説明しにくいものです。ここではボルドーという色の正体を JIS の色名で整理したうえで、カラーコード、合う色、ファッションやデザインでの使い方までまとめます。

結論から。 ボルドーは、フランス南西部のボルドー地方で造られる赤ワインに由来する、ごく暗い赤 です。JIS の慣用色名では「ごく暗い赤」とされ、代表的なカラーコードは #6C272D(RGB 108, 39, 45)。よく似たバーガンディは少し紫寄り、ワインレッドとえんじはボルドーより明るい赤です。

ボルドーはどんな色?

ボルドー(Bordeaux)は、ワインの産地として知られるフランスのボルドー地方の名前をそのまま色名にしたものです。この地方の赤ワインのような、黒に近いほど深く、落ち着いた赤を指します。

日本の工業規格 JIS Z 8102 では、ボルドーは「慣用色名」のひとつとして登録されていて、系統色名は ごく暗い赤、マンセル値は 2.5R 2.5/3 です。マンセル値の最初の「2.5R」は色相(赤)、「2.5」は明るさ(0 が黒、10 が白)、「3」は鮮やかさを表します。つまりボルドーは、赤の中でもかなり暗く、鮮やかさを抑えた色ということになります。

この「暗さ」と「くすみ」が、ボルドーが大人っぽく上品に見える理由です。真っ赤のように主張しすぎず、黒やブラウンのように重くなりすぎない。その中間にいるので、秋冬の服、レザー小物、ワインやチョコレートのパッケージ、ホテルやレストランのロゴなどに好んで使われます。

ボルドー・バーガンディ・ワインレッド・えんじの違い

4 つの色はどれも「深い赤」ですが、JIS の慣用色名で比べると、明るさと色みの方向がはっきり分かれます。

色名由来JIS の系統色名マンセル値代表的な HEX
ボルドーフランス・ボルドー地方の赤ワインごく暗い赤2.5R 2.5/3#6C272D
バーガンディブルゴーニュ地方(Burgundy)のワインごく暗い紫みの赤10RP 2/2.5#6C2735
ワインレッド赤ワイン全般こい紫みの赤10RP 3/9#B33E5C
えんじ(臙脂)中国から伝わった紅色の顔料・染料つよい赤4R 4/11#B94047

表から読み取れる違いは 2 つです。

  1. 明るさ。 バーガンディ(明度 2)とボルドー(2.5)がいちばん暗く、ワインレッド(3)、えんじ(4)の順に明るくなります。
  2. 色みの方向。 バーガンディとワインレッドは「紫みの赤」、ボルドーとえんじは紫みのない「赤」です。

まとめると、ボルドーは紫みの少ない、ごく暗い赤。バーガンディはボルドーをほんの少し紫に寄せた色、ワインレッドはそれより明るく鮮やかな紫みの赤、えんじは明るく力強い和の赤、という関係になります。

ただし、これは規格上の定義です。アパレルやコスメの商品名では、ブランドごとにかなり自由に使われていて、同じ「ボルドー」でも茶色っぽいものから紫っぽいものまであります。通販で色を選ぶときは、色名より商品写真と、可能ならカラーコードで確認するのが確実です。

ボルドーのカラーコード(HEX・RGB)

Web や画像編集ソフトでボルドーを使うときは、次の値が基準になります。HEX は JIS の色を画面用に換算した代表値で、色見本サイトでもよく使われている値です。

  • HEX: #6C272D
  • RGB: 108, 39, 45
  • CMYK(単純換算の目安): 0, 64, 58, 58

印刷用の CMYK は、使う用紙や印刷所のカラープロファイルで仕上がりが変わります。上の CMYK はあくまで画面の色からの単純換算なので、名刺やパッケージでボルドーをメインに使うなら、印刷所に色校正(試し刷り)を頼んでください。

1 色だけではデザインが組みにくいので、ボルドーを中心にした濃淡を用意しておくと便利です。下の値は #6C272D をもとに、明るさと彩度を調整した使い分けの例です。

用途HEXRGB
文字や縁取りに使う濃いボルドー#4A1A2074, 26, 32
基準のボルドー#6C272D108, 39, 45
見出しやボタンに使う明るめ#8E3B44142, 59, 68
背景に敷くくすみボルドー#7A4B4F122, 75, 79
アクセントのローズ寄り#A8646B168, 100, 107

参考までに、英語圏の Web デザインでよく使われる burgundy は #800020(RGB 128, 0, 32) です。日本のボルドーより明るく鮮やかな赤です。海外のテンプレートやブランドガイドの色をそのまま使うと、思っていたボルドーより派手に見えるのはこのためです。

ボルドーに合う色

ボルドーは暗くて彩度の低い色なので、明るい色と組むと上品に、暗い色と組むと重厚に 見えます。迷ったら、次の組み合わせから選ぶと失敗がありません。

  • 白・アイボリー: いちばん簡単で、清潔感が出ます。白はくっきり、アイボリーはやわらかい印象に。
  • ベージュ・キャメル: 秋らしく温かい配色。ボルドーのコートにベージュのニットなど、季節の定番です。
  • 黒・チャコールグレー: モードで大人っぽい配色。黒が多いとボルドーが沈むので、ボルドーの面積を広めに取ります。
  • ネイビー: 赤と青の深い色同士で、知的でクラシックな印象。制服やトラッドなスタイルでもよく見る組み合わせです。
  • ライトグレー: ボルドーの深さが引き立ち、オフィスでも使いやすい落ち着いた配色になります。
  • くすみピンク: 同じ赤系の濃淡でまとめる配色。フェミニンで、ネイルやコスメでも人気です。
  • セージグリーン: 赤と緑は色相環で反対側にある補色同士ですが、どちらもくすんだ色なのでぶつかりません。植物やナチュラル系のブランドに向く配色で、セージグリーンの色の特徴と合う色 とあわせて見ると組み立てやすくなります。
  • ゴールド: 金のアクセサリーや箔押しと合わせると、一気に高級感が出ます。

配色の割合は、ベースの色 70%、ボルドー 25%、アクセント 5% を目安にすると、ボルドーが重くなりすぎず、主役として映えます。ボルドーをベースにする場合は、文字や小物に白やアイボリーを入れて、明るさの逃げ道を作ってください。

ボルドーのコーデと似合う人

ファッションでのボルドーは、秋冬の定番カラーです。ニット、コート、スカート、ローファー、バッグなど、どのアイテムでも取り入れやすく、1 点入れるだけでコーディネートに季節感が出ます。

メンズ なら、ボルドーのニットやジャケットを、グレーやネイビーのパンツ、白シャツと合わせるのが定番です。ボルドーの面積が大きいアイテムを選んだら、ほかは無彩色かネイビーでまとめ、靴は黒かダークブラウンに。ボルドーのパンツや靴下など小さい面積から始めるのも、取り入れやすい方法です。

レディース では、ボルドーのワンピースやスカートに、ベージュやアイボリーを合わせるとやわらかく、黒を合わせると辛口になります。リップやネイルで取り入れるなら、服は白やグレーなどシンプルにして、ボルドーをポイントにすると洗練されて見えます。

似合う人 は、パーソナルカラーの考え方では、色みによって分かれるといわれます。

  • 青みや紫みのあるボルドー(バーガンディ寄り)は、ブルーベースの人の肌になじみやすい
  • 茶色みのあるボルドーや、えんじに近い明るめの赤は、イエローベースの人になじみやすい

顔まわりに着るのが不安なら、ボトムスや靴、バッグなど顔から離れた場所に使えば、肌の色に関係なく取り入れられます。

デザインでボルドーを使うコツ

ボルドーはブランドカラーとしても人気があります。ワイン、チョコレート、コスメ、ホテル、法律事務所や老舗の店舗など、「上質」「伝統」「落ち着き」を伝えたい業種と相性のいい色です。デザインで使うときは、次の 4 点を押さえると扱いやすくなります。

  1. 文字は白かアイボリーにする。 ボルドーの背景に黒い文字は読みにくくなります。白抜き文字にすると、コントラストがはっきりして読みやすくなります。
  2. 面積の大きい背景には、くすみボルドーを使う。 基準のボルドーを全面に敷くと重く見えることがあります。背景は少し明るいくすみボルドー(#7A4B4F など)にして、ロゴや見出しに基準色を残すと立体感が出ます。
  3. 画面と印刷の差を前提にする。 画面で見るボルドーは、印刷すると暗く沈みやすい色です。印刷物では色校正を取り、必要なら少し明るめの値で調整します。
  4. 写真の色みもそろえる。 ボルドーのロゴの横に、青っぽく冷たい写真を並べると、色がちぐはぐに見えます。写真全体を温かみのあるトーンに寄せると、ブランドの印象がまとまります。

4 つめの写真のトーン合わせは、AI のスタイル変換 を使うと手早くできます。「ボルドーと金を基調にした、温かいキャンドルの光の雰囲気」のように言葉で伝えるか、参考画像を入れると、手持ちの写真をまとめて同じトーンにそろえられます。

ボルドーの配色が実際の素材でどう見えるか試したいときは、AI 画像生成 に「ボルドーのベルベットに置いた商品写真、アイボリーの背景、温かい光」のようなプロンプトを入れて、配色を決める前にイメージを何パターンか作っておくと判断しやすくなります。

まとめ

ボルドーは、ボルドー地方の赤ワインに由来する ごく暗い赤 で、代表的なカラーコードは #6C272D です。バーガンディは少し紫寄り、ワインレッドとえんじはより明るい赤、と覚えておけば、色名で迷うことはありません。合わせる色は白・ベージュ・黒・ネイビー・グレーが基本で、セージグリーンやゴールドを足すと個性が出ます。配色が決まったら、Playyy でボルドーを使った SNS 画像やバナーを作り、実際の見え方を確かめてみてください。

Aiko Tanaka

Aiko Tanaka

ブティックブランドやカフェ、クリエイター、小規模ビジネスと一緒に、ビジュアルシステム、レイアウト、タイポグラフィ、ムードボードを作っています。デザインの視点をしっかり持ちながら、コンセプトを素早く形にすることを大切にしています。

よくある質問

英語でもフランス語の地名そのままに bordeaux(ボルドー)と呼ばれます。ただし英語圏では、同じような深い赤を burgundy(バーガンディ)と呼ぶほうが一般的で、wine、maroon、oxblood なども近い色を指す言葉として使われます。英語の資料や海外の通販サイトで色を探すときは、burgundy で探すと見つかりやすくなります。

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